娘とのランチ
2年ぶりに韓国料理屋でお昼を取ることにした。
12時ごろ着くとそこの店のお姉さんが外に植えてある野菜を少し収穫していた。
今日は予約がたくさん入っているらしく、中に入るとテーブルの上に韓国料理がセッティングされていた。私と娘は、日替わりランチにした。
豆もやしのナムルや千切り大根のキムチや鳥の唐揚げにコチュジャンの甘いタレがかかった物などの6品にみそ汁と韓国ドラマに出てくる銀の器にご飯が盛られ、銀のスプーンと銀の箸。
隣のお客さんとの距離も近く、その人は、韓国ドラマを見ているらしく、器が韓国ドラマに出てくるやつと同じだと感激しながら、チゲのスープを吸うとむせていた。
娘がいつもよりとても早いスピードで平らげた。
私は、お姉さんのところに膳を下げ、いくらかと聞くと以前より50円値上がりしていた。
ここに初めて連れてきてくれたのは、習い事の韓国語の先生で3月は韓国に戻っていて会えなかったので、お姉さんに先生のことを聞いた。
3月の話とは少し違って、今も先生は韓国語を教えているらしく、あまり長くは帰省していなかったらしい。
お姉さんも韓国の方で日本語の微妙なところは、聞き間違いがあり、あえてそこは突っ込まない。
2年前にここに娘と食べにきたことや先生の講座に娘を連れて行ったことがあって、その頃娘は小学生で耳から入った韓国語で先生に褒められた話などすると、お姉さんは、彼女の日本語と同じだと感じたようだ。
立ちながらコーヒーを勧められ、娘と飲んだ。
帰りがけ、お姉さんは図書館への近道を教えてくれた。ごちそうさまの発音を聞き、チャルモゴッスミダ
マシッソヨ
と言って私は娘と図書館の方へ。
コーヒーは苦手だったが飲んだという娘の話を聞きながら、初めて通る図書館への近道を知り、少し嬉しくなった。
本当に近道だった。
先生のお元気な事も分かり、また、一緒に習っていた友人やたまたま同じ先生だった近所の奥さんにも聞いてみたいと思う。近所の奥さんも先生に会うと言っていたから。
先生もこの韓国料理店のお姉さんも日本人のご主人と結婚して、何十年も日本で苦労して生活しているのだ。
それが偉いと近所の奥さんがしきりに褒めていた。
言葉もあまりわからないまま、今も微妙な言葉の聞き取り間違いはあっても、毎日こうしてお仕事をしているわけだし。
3月に会えなかった先生にも会いたくなった。